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AIに何を話せばいいか、最初はわからなかった。
チャットを開いて、カーソルが点滅している。
何か打てばいいのはわかっている。でも、何も出てこなかった。
「頼む」という感覚がそもそもなかった。
人に頼れない自分が、機械に何を頼めるのか。
最初にやったこと
しばらく画面を眺めて、ようやく打ったのは短い一文だった。
「体調が悪くて、何もできない日が続いています。」
それだけ。相談でも質問でもなかった。
ただ、今の状況を言葉にしてみた。
AIは、否定しなかった。
責めることもなかった。
「でも〇〇すれば良くなりますよ」という話にもならなかった。
そのことが、意外だった。
何を頼んだか、具体的に書く
それからしばらくして、少しずつ使い方が変わった。
以下は、実際にやってきたことをそのまま書く。
① 気持ちの整理
「今日は病院に行って、また「様子を見ましょう」と言われた。どう受け取ればいいかわからない。」
こういうことを打つと、AIは構造を整理してくれた。
「あなたが感じているのは、こういうことかもしれない」という形で。
合っていないこともあったが、「違う」と言える程度には頭が動くようになった。
それで十分だった。
② 文章の手直し
役所に提出する書類がある。
でも体調が悪いとき、言葉が出てこない。
とりあえず書いたものをAIに渡して、「もう少し読みやすくして」と頼んだ。
自分の意図が残ったまま、きれいになって返ってくる。
それだけで、提出できる形になった。
③ 「何から始めるか」を一緒に考える
「Kindleで本を出したい。でも何から手をつければいいかわからない。」
こう打つと、順番を並べてくれた。
「まず〇〇、次に〇〇」という形で。
自分で考えると途方に暮れるものが、工程に分かれると少し違って見えた。
④ 夜中の独り言
眠れない夜に、誰かに話しかける代わりに使ったことがある。
内容は大したことではなかった。
でも、打つことで少し落ち着いた。
AIに「救われた」とは思っていない。
ただ、深夜に話せる相手がいるということは、思っていたより助かった。
頼み方のこと
きれいな文章で頼む必要はなかった。
「〇〇です。どうしたらいいですか」という形でなくてもよかった。
「なんか疲れた」でも、「これどう思う」でも、「こういう状況なんだけど」でも。
最初から上手く頼もうとしなくていい、ということに気づいたのは、しばらく使ってからだった。

今のこと
今は、いくつかのAIを使い分けている。
気持ちの整理や文章はClaude。
構造や企画の設計はChatGPT。
事実確認やコンプライアンスのチェックはGemini。
ただ、「どれを使うか」よりも先に、「何を話してみるか」が決まれば十分だと思っている。
最初の一言が出れば、あとはなんとかなる。
少なくとも、わたしにはそうだった。
このサイトでは、AIと共に病を抱えながら生きる記録を書いています。
共病という生き方の全体像は、共病をAIに頼って、今日を生き延びた記録。にまとめています。